「プログラミング言語C 第2版」

ブライアン・カーニハンデニス・リッチー
石田晴久 訳
共立出版

 いわゆるCのバイブルと呼ばれています。
 K&R(2nd.)とも言われます。

 正直なところ、全くのプログラミング初心者にはわかり易いとは 言いがたく (また、翻訳の不味さも指摘されたりもしています)、 一から入門するには難度の高い本だとは思います。
 ただすでにアセンブラや他言語を知っているならば この本一冊あれば十分にも思えます。

 ANSI/ISO化で正式な記述はそれらの規格書となるでしょうが、 一般には標準としての存在感は十分にあり、 付録の文法のリファレンスや標準ライブラリのリファレンスは、 他の本では端折られているかもしれない、けれど、 実際にプログラムを組む上でぶち当たる重要な制限や規則、 あるいは未定義/処理系依存といったことが明記されており、 わからないことがあれば探せば答えが見つかる、頼りになる本です (わかりにくいけれど)。

 一つの考え方としては、この本で書かれている以上のコンパイラや 標準ライブラリの機能は極力使わずに済ますというのも自衛に なるかもしれません。

 また、この本でのインデントのつけ方や名前のつけ方等が 基本にされて多くの人に普及しており、 社内規約等のしがらみがなければ、この本を真似ておけば 比較的、世間に通用するスタイルになると思います。