2008-10-5[日] 本『C++言語のカラクリ』

επιστημη 『C++言語のカラクリ 誕生の秘密と舞台裏』 をぱらぱらと読了。 地味な表紙からは硬い雰囲気がありますが、中身はくだけていて読みやすいです。
あらかじめamazonのレビューを読んでいたため、 期待しすぎずに楽しんで読んだのですが、 たしかに現在に関係する技術的には他で知れることも多く、 後半の座談会はこんなにも頁いらないから、 もう少しテクニカルな話があってほしかったというのが正直なところ。
わんくまの勉強会での講演を元にしたものらしく、 その関係者の座談会なので、まあ頁埋めなのかなあ、て気も. あと、 わんくまファンブックみたいな趣があるのかな)

内容的には、CからみてC++のブラックボックス的な、 コンストラクタ/デストラクタ、virtual関係、多重継承、template、 のコード生成/トランスレータの吐き出したcソースの解説、 となるので、Cなら生成コード想像ついて自信ありだが C++はブラックボックスが増えて気持ち悪くちょっと… と思ってるC熟練者には手がかりのひとつになるかも、です。 (古い仕様のC++が題材だけど、熟練者ならさっぴいて見れるだろうで)

まあamazonのレビューのバラけ具合みての通り、人を選ぶ感じはします。 言語処理系に興味がある人間には食い足りないでしょうし。 CもC++もあやふやな人は下手に手をださないほうがいいのかもだし。

※ 題材のC++コンパイラでは実装されてない仕様なんでお門違いだけど、 ブラックボックス的な生成コードの解説としては、"例外"、もほしかったなあ、です。 (「BINARY HACKS」にg++での解説(等価処理)があるので、間に合ってるといえば間に合っていますが)